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トラックドライバーが主体となってつくる安全文化 半年に一度の「運送安全大会」を開催

トラックドライバーが主体となってつくる安全文化 半年に一度の「運送安全大会」を開催

 

 総合物流企業の高末株式会社(本社:愛知県名古屋市、代表取締役社長:高村徹郎、以下「高末」)は、トラックドライバーが企画・運営を担う「第26回 運送安全大会」を2025年11月22日、東海市立商工センターにて開催しました。
 本大会は、安全運転に関する意識の向上と知識の拡充を目的とし、トラックドライバー(高末では、お客様への対応やサービス提供までを含めた役割を担う存在として「サービスマン」と呼称しています)が主体となり、安全について学び合う、当社独自の「自走型の安全活動」です。

 

 本大会には異なる営業所に所属するドライバーを中心に54名が参加し、通常の業務では接点の少ないドライバー同士が課題や好事例を持ち寄りました。
 こうした交流を通じて営業所の垣根を越えた安全に対する考え方や知識の共有を行い、会社全体の安全レベルの向上を図っています。

 

 

 

■企業としての安全宣言と、主体的に改善へ取り組む風土

高末は、「安全に妥協なし ―安全第1 生産性第2― 自分の命、他人の命を守る」を掲げ、安全を最優先とする企業風土の醸成に取り組んでいます。「無事故」こそ最大の貢献であるという強い信念を持ち、全社で安全活動を推進しています。
また、「安全は、現場の一人ひとりが考え、協力し、作り上げるもの。」という考えのもと、現場で意見を出し合いながら主体的に改善へ取り組む風土を育んでいます。
その中でも、運送分野では、基本行動の見直しや改善点、安全ルール策定などを、現場実態を熟知したドライバー同士が議論し、自ら決めていく体制を整えています。
こうした主体性を尊重する風土が、ドライバーが主体となって取り組む 「自走型の安全活動」 を支える基盤となっています。

 

■本大会の特徴:ドライバー主体の「自走型・実践型の安全研修」
半期に一度開催される本大会は、高末が重視する「自走型の安全活動」の代表的な取り組みであり、議題の検討から当日の進行まで、すべてをドライバー自身が担います。
当日は、安全意識向上月間における各営業所の活動発表、優れた取り組みの表彰、長期間無事故を続けたドライバーの表彰、そしてグループディスカッションなど、多角的に安全を学び合う実践型研修として実施しました。

 

■「安全意識向上月間」の成果発表・表彰
高末では毎年2回、全営業所で安全活動を強化する「安全意識向上月間」を実施しており、本大会では2025年度後期(9月21日〜10月20日)の成果を報告しました。
後期の事故削減に向けた重点テーマとして、ドライバー同士の議論を通じて「動いていないものへの事故をなくす」、とりわけ「後突防止(後進時の衝突防止)」の2点が選定され、全営業所で重点的に取り組みました。
各営業所では、これらの重点テーマに対し、実際にトラックを用いた訓練や検証を行い、その内容を持ち寄って紹介しました。その中でも、特に優れた取り組みを行った春日井事業所が最優秀賞を受賞しました。

 

 

春日井事業所では、過去の後突事故の状況を実際のトラックで再現し、ドローン映像を組み合わせることで、事故につながる危険要因を可視化しました。
俯瞰映像を活用することで、運転席からは気づきにくい車両の動きや死角が明確になり、ドライバー同士で事故要因を検討する機会となりました。

こうした「危険を見える化する工夫」と「現場目線での検証」により、理解度の向上や若手ドライバーの学習意欲にもつながった点が評価されました。

 

■長期無事故表彰
長期間にわたり無事故を継続しているドライバーへの表彰を行いました。

25年や35年などの長期無事故ドライバーが表彰対象となり、日々の安全を最優先に行動し続けてきた姿勢を称えました。

 

■グループディスカッション:「後突事故・居眠り事故、どうしたら防げるか」
後半には、8つのグループに分かれ、「後突事故・居眠り事故、どうしたら防げるか」をテーマに話し合いました。
参加者それぞれが適性診断の結果から自らの弱点を踏まえ、事故防止につながる具体的な安全行動へ落とし込む議論を進めました。

 

事故事例の振り返りだけでなく、「気の緩みをどう防ぐか」、「初心にかえるための行動・習慣づくり」など心理面や行動改善に踏み込んだ意見交換も活発に行われ、安全知識と実践の双方を深める時間となりました。

 

■安全運転への気づきと意識を育てる場として
本大会は、普段接点の少ない営業所間の知識交換・連携強化に加え、翌日の運行から活かせる気づきを得る場として位置づけています。さらに、ドライバー一人ひとりが日頃取り組んでいる安全運転の工夫や気を付けている点、悩みなどを共有し合うことで、「何をどう意識し、どう行動すると事故を防げるのか」という安全の原点を改めて見つめ直す場にもなりました。
知識や技術だけでなく、それらを支える安全意識を高め合い、互いの学びを持ち帰ることで、日々の運行に向けて姿勢を正す機会となりました。

 

■今後の展望
高末は今後も、経営ビジョンである「進化を続ける人間集団 ―考える 挑戦する―」のもと、ドライバー主体による自ら考え行動する「自走型の安全活動」を継続し、安全文化のさらなる深化と、社会的責任である「安全輸送の実現」に、全社一丸となって取り組んでまいります。

 

 

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